「税理士が教えてくれない 不動産オーナーの相続対策」

不動産のプロが教える不動産運営のコツ

「税理士が教えてくれない 不動産オーナーの相続対策」は、財産ドックという不動産にからむ相続対策のための相談を受け付けている団体によって書かれた本です。

団体では税理士や弁護士、司法書士、測量士といった法律と不動産のプロが在籍しており、チームとしてのコンサルティング業務を得意としているというだけあって本の内容もかなり具体的なコツがたくさん盛り込まれています。

不動産や財産運営に関する本の多くは税金対策に焦点を当てた内容になっていることが多いのですが、この本では節税だけでなく不動産資産をより有効に活用していくてための方法にどのようなものがあるかという資産運用や投資のノウハウも含まれています。

団体名の「財産ドック」とは人間の健康のための検査「人間ドック」からとったものなのだそうで、不動産も一年に一回くらいは詳しく見なおしていくのがよいと提唱をしています。

実際に経験した心温まるエピソードも

本の中では実際に財産ドックで取り扱いをした事例をもとにした12のお話を紹介しながら不動産運営のコツを教えてくれます。

例としては安く土地を貸していたばかりに相続時に大きな負担が生じるようになってしまったということや、節税対策として生前に作っていたアパートが急に空き室が増えて赤字になってしまったというような場合です。

不動産物件を所有していたり何らかの形で運営に携わったことがある人なら思わず「あるある」と思ってしまうような内容になっているので、実用書としてはかなり有効であると言えます。

ただ事例として紹介をするだけではなくそこで出会った人たちとの心温まるエピソードなども紹介されており、不動産や相続につきものの人間関係の変化についても触れられています。

お金がからむ場面なだけに普段は仲の良いはずの家族ともギスギスした関係になりがちなところ、この本のようなちょっと心休まるお話が聞けるのはほっとします。